MOTTAINAIの精神を折り込んで
裂いて織るから裂き織り、未来(さき)へつなぐから未来織り(さきおり)。
裂織文化は江戸時代から受け継がれた日本の伝統的なリサイクル文化です。
繊維製品が貴重だった東北地方で、木綿を「使い切る」文化の中で裂織文化が発展しました。
- 着物や炬燵布団が擦り切れるとそこに継ぎを当てて使う。
- 布がくたびれてくると、縫い目をほどいて端切れに戻し、それを裂いて長い紐にする。その紐で機を織ると出来上がるのが裂織。
- さらに裂織が使い古されると、裂いて組み紐に作り直し、背負子などに利用された。
- 最後に紐の端に火を付け燃やし、農作業中に煙を虫除けとして使い、灰は土に返った。
このように最後まで布を捨てることなく活用し、次々に新たな用途へと甦らせる文化を背景として裂織は広く行われました。
この文化を「未来織り」という形で世界に伝え未来に残す取組みです。